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CA、ファシリティとITの統合管理を実現するデータセンターソリューション

 CA Technologies(以下、CA)は29日、データセンター運用管理効率化ソリューション「CA Data Center Infrastructure Management(DCIM)」を日本国内で販売開始すると発表した。

 「CA DCIM」は、データセンターの重要要素である、電力、空調、スペースをはじめとするなどの「ファシリティ」と、サーバー、ストレージといった「IT機器」を総合的に管理するソリューション。SNMP、BACnet、Modbusなどの幅広いプロトコルに対応しているので、ファシリティ機器およびIT機器からリアルタイムにステータス情報を収集して、統合化されたダッシュボードからの包括的な監視を行えるという。

 また、複雑なシステム管理情報を容易にイメージするため、3Dビューによるモニタリングに対応。デバイスのロケーションやフロアプラン、ラック/機器の詳細情報、依存関係などを表示でき、ドリルダウンによる詳細情報の表示や、フィルタリングによる効率的な管理情報の表示を行えるとした。

 こうして、データセンター内のすべての情報を一元的かつリアルタイムに、判断しやすい形で可視化することによって、課題確認や分析・対処を効率的に実行可能。さらに、複数拠点のデータセンターを一元管理することにより、データセンター環境全体の効果的なキャパシティ・インベントリ管理、空調/エネルギー効率の改善などを実現するとのこと。

 なおCAによれば、すでに海外で豊富な導入実績を誇っているそうで、例えば、NTT Com傘下の米国大手データセンター・コロケーション事業者RagingWireは、自社のモニタリング・管理ツールN-Matrixスイートの一部としてCA DCIMを実装した。これによって、社内利用あるいはポータルやAPIを介して顧客に提供される運用情報を収集、正規化、可視化できるようになったとしている。

 参考価格は、1ラックあたり5万7200円(税別)から。

石井 一志