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TIS、データディスカバリーの実行性検証サービスを無償提供

 TIS株式会社は21日、企業が導入前の製品を実際に操作し、その有用性を確認できる「Feasibility(実行性検証)サービス」を開始すると発表した。第1弾として、日本オラクルのエンタープライズ・データ検出プラットフォーム「Oracle Endeca Information Discovery」(以下、Endeca)を用いて、ビッグデータの直感的な検索と分析を行うデータディスカバリーの体験型検証サービスを提供する。

 「Feasibilityサービス」は、「TIS Enterprise Architecture Laboratory(TIS EAラボ)」の新メニューとして提供されるもの。同ラボでは従来、TISが同環境下で構築したシステムの概念実証(PoC)を行い、そのレポートを顧客企業に提供してきたが、「Feasibilityサービス」では、顧客企業自らが実際にシステムを利用し、操作性、体感、業務への適用といった実用性を検証することができる。

 第1弾として提供するEndecaの「Feasibilityサービス」では、売り上げ情報などの構造化データや、ソーシャルデータ、Microsoft Officeファイルなど非構造データを対象とした直感的な検索と分析が可能。今まで気づかなかった真の要因・傾向・兆しを発見する、データディスカバリーの一連の流れを、TISのサポートのもと、無償で体験できるという。

 TISは同サービスを、ビッグデータの有効活用を検討している金融業、製造業、流通・サービス業などを中心に提供し、データディスカバリー関連製品の本格導入の支援を行うとのことで、3年間で5億円の事業規模を目指す計画だ。

 なお「Feasibilityサービス」では、ビッグデータ活用の効果検証が有効な製品群をラインアップに加えていくことで、より利便性が高いサービスとして拡張していく予定。

石井 一志