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村田学園が“完全なシンクライアント化”――短大・高校・中学の全学で

狙いは管理性と急変する教育環境への対応

 デル株式会社は20日、学校法人村田学園が「Dell Wyseシンクライアント」と「Citrix XenApp」を採用し、短大・高校・中学のすべてでシンクライアント環境を構築したと発表した。

 村田学園は、東京経営短期大学、村田女子高等学校、村田女子中学校の3つの教育機関を運営する学校法人。時代ごとの最新技術を採用しながら学内のICT環境を整備しており、2005年にネットブート型のディスクレス・システムを導入するなど先進的なIT施策に取り組んできた。

 現在はコンピュータ演習室、研究室、事務局、職員室などのITを形成するサーバー・ストレージ・ネットワーク機器を運営し、IT施策を担う教育研究情報センターにおいて、“Server Based Computing”を導入し、学校クライアント端末管理を効率化している。

 ところが、ハードウェアやソフトウェアの刷新やメンテナンスに要する管理者の作業負担は増加し続け、クライアント端末台数の増加に加えて、時代のニーズに則して変更される教育カリキュラムへの迅速な対応が求められたという。

 これらの課題を解決するため、短大・高校・中学の全学で“完全なシンクライアント環境”の構築を決断。端末にはコンパクトなデスクトップ筐体の「Dell Wyseシンクライアント」を、ソフトウェアにはアプリケーション仮想化を実現する「Citrix XenApp」を採用した。

 同環境は2013年より順次展開が始まり、管理負担の軽減を図りつつ、高いパフォーマンスを発揮し、ユーザーに動作の仕組みを全く意識させない快適な環境を実現したとのこと。

 東京経営短期大学 経営総合学科 教育研究情報センター 技術助士の藤井寛氏は、「設定ファイルを1つ作るだけで全端末に瞬時に反映でいるなど、運用管理が格段に楽になりました。パフォーマンスにも非常に満足していて、起動時間はもとより操作に対するレスポンスも優秀です」とコメントしている。

川島 弘之