ニュース

CTC、クラウド型MDMサービス「deviceSAFE」を強化

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は7日、企業向けMDM(モバイルデバイス管理)ソリューションを提供している米MobileIronと、販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い同社は、クラウド型のMDMサービス「deviceSAFE」に、モバイルアプリ管理(MAM)とモバイルコンテンツ管理(MCM)の機能を加えたサービスの提供を開始する。

 deviceSAFEは、スマートフォンやタブレット端末を業務利用する際の利用ポリシーの作成、デバイス監視、端末紛失時のデータ消去(ワイプ)など、MDMの基本機能を提供するクラウドサービス。iOS、Android、Windows、Windows Phone、Mac OS X、BlackBerryなどさまざまなOSの最新版に対応しているという。

 今回の機能強化では、アプリの利用制限を解除するJail Breakや禁止アプリのインストールといったセキュリティポリシーの違反を検知すると、違反ユーザーへの警告、企業ネットワークからの隔離、デバイス内の企業データの削除などを自動で行えるようになった。違反状態からの復帰も自動化されており、大規模環境における管理者の運用負荷を軽減する。

 また、表示された文書のコピーと張り付けや添付ファイルの表示など、企業データを閲覧・編集する際には、ほかのアプリから独立し、隔離された領域を確保することによって、企業データの漏えいを防止する。

 ラインアップには、利用する機能に応じてSILVER、GOLD、PLATINUMの3種類を用意する。価格はSILVERの場合、1デバイスあたり月額450円。

 なおCTCでは、クラウド型のMDMサービスにくわえて、Q&A対応のためのサポートセンター、デバイス紛失時のロック/ワイプを24時間365日代行するヘルプデスク、システム管理者向けのハンズオントレーニングも提供する。

 さらに今後は、自社開発のクラウド型メールサービス「SecurePremium」、販売代理店となっている法人向けファイルコラボレーションサービス「Box」とdeviceSAFEとの機能連携も行っていく計画だ。

石井 一志