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POWERアーキテクチャを基盤に採用したIaaS「TIS XiCloud」

 TIS株式会社とネオアクシス株式会社は6日、AIX/IBM i(AS/400)システムに特化したクラウドサービス「TIS XiCloud(サイクラウド)」を提供開始すると発表した。AIXの開発・運用に多数の実績を持つTISと、IBM iの導入・運用を得意とするネオアクシスが、対象システムの移行診断から、環境の構築/移行、運用までをトータルで支援するという。

 TIS XiCloudは、IBMのPOWERアーキテクチャを基盤に採用したIaaS型のクラウドサービス。AIX/IBM iに習熟し、基盤構築、業務システム開発の実績を持つ専任SEが、ユーザー企業の移行アセスメントから構築支援までを担当する。また、24時間365日対応のサービスデスク、テープ交換やバックアップ・リストア、監視といった一般的な運用メニューに加え、各企業の業務に沿った独自のジョブ運用やオペレーションにも個別対応するとのこと。

 また、安全な立地のデータセンターを利用するほか、冗長構成による99.99%のSLA(サービス保証契約)やFISC準拠など、セキュリティ要件の高いシステムに対応できる環境を提供するとしている。

 メニューは、移行前~移行後の各フェーズに応じて、1)診断サービス、2)構築サービス、3)IaaS提供サービス、4)運用サービス、の4つを提供する。

 価格は、3)のIaaS提供サービスのうち、AIX向け仮想マシン(0.2コア、メモリ1GB、ディスク30GB、NIC×1)が月額13万5000円(税別)から、IBM i向け仮想マシン(1000CPW相当、メモリ4GB、ディスク204GB、NIC×1)が月額16万3000円(税別)から。それ以外のサービスは個別見積もりとなる。

 なお両社では、AIXおよびIBM iをベースとしたシステムを持つ企業を対象に販売し、3年間で50社への導入を目指している。

石井 一志