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工事原価管理システム「どっと原価」がモバイル対応、kintone連携で

 サイボウズ株式会社は29日、株式会社建設ドットウェブと提携し、業務アプリクラウド「kintone」と原価管理システム「どっと原価」をデータ連携させる「どっと原価 for kintone」を発売した。建設現場で原価管理システムのモバイル利用が可能となる。

 どっと原価は、建設業や個別受注型製造業など向けの原価管理システム。予算実績管理から会計連携まで総合的に管理でき、利益管理だけでなく発注・支払・請求などの業務も合理化する。帳票レイアウトをExcelで作成できる「Excelフリー機能」や、カスタマイズ事例をテンプレート化した「解決テンプレート」などの独自機能も特徴。

 近年、建設業界では、システムへの外部アクセス(モバイル対応)の要望が高まっている。建設ドットウェブでは、この要望に応えるため、どっと原価のクラウド提供を検討していたという。

 そのクラウド基盤およびモバイルインターフェイスとしてkintoneを採用。「短期間でのリリースが可能」「柔軟なアクセス権設定に対応」「連携ソリューションの作成・メンテナンスが容易」な点が決め手となった。

 これにより、どっと原価で入力した情報をkintoneでPC・スマートフォン・タブレットなど端末を選ばず確認できるようになる。

「どっと原価」と「kintone」連携イメージ

 工事現場で原価・予算・日報情報を確認できるほか、どっと原価のマスタ情報をkintoneに表示し、写真や書類情報などを追加可能。営業では見積・請求・入金情報を顧客先で確認できるので、商談を効率よく進められる。また、経営者や管理者が工事台帳、仕入元帳、売上元帳の明細を出先で確認することも可能だ。

実行予算一覧
見積明細
日報明細

 連携ソリューションを利用するには、「どっと原価基本モジュール」と「どっと原価 for kintone」のほか、利用形態に応じたどっと原価の各オプション、kintoneライセンスが必要となる。

川島 弘之