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クラウド向けはサーバー市場全体の11%強、2018年には896億円に~IDC Japan予測

 IDC Japan株式会社は8日、2013年の出荷実績と市場動向に基づいた、国内クラウド向けサーバー市場の最新予測を発表した。

 IDC Japanのいう「クラウド向けサーバー」とは、クラウドサービス提供用のICT基盤を構築するために出荷されたサーバーハードウェア。同社では、2013年の国内クラウド向けサーバー市場は、出荷台数が、国内サーバー市場全体57万800台の11.4%にあたる6万5100台、出荷金額も同4607億8100万円の11.1%にあたる513億4400万円と試算。2013年~2018年の年間平均成長率(CAGR)は、出荷台数が8.8%、出荷額が11.8%と想定しており、2018年には、出荷台数が9万9300台、出荷額が896億5100万円まで成長すると予測している。

 また2013年の国内クラウド向けサーバーの出荷台数内訳は、プライベートクラウド向けサーバーが27.1%、パブリッククラウド向けサーバーが72.9%。これが2018年には、それぞれ38.6%、61.4%となり、プライベートクラウド向けの割合が増加すると予想されている。

 出荷額は、プライベートクラウド向けが68.5%、パブリッククラウド向けサーバーが31.5%だった2013年から、2018年には、それぞれ76.2%、23.8%になると予測しており、やはりプライベートクラウド向けの割合が増える見込みとのこと。

国内クラウド向けサーバー市場 出荷額/出荷台数予測、2013年~2018年(出典:IDC Japan)

石井 一志