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トッパン・フォームズ、個人情報の預託が不要なクラウド型帳票電子化サービス

 トッパン・フォームズ株式会社は、企業の顧客に対して契約書などの電子帳票を生成するサービスについて、企業が事前に大量の個人情報を預託する必要のない方式の新サービスを9月8日に開始する。

 新サービスでは、顧客からの閲覧リクエストに応じて、企業の顧客管理システムから必要最小限の個人情報を1件ずつ送信し、トッパンフォームズのシステム上で瞬時に電子帳票化する。

 従来のサービスでは、個人情報がトッパンフォームズ側のシステムに格納される仕組みとなっていた。新サービスではデータ送付が最小限となり、データ変換後もトッパンフォームズ側には残らないため、個人情報を外部委託することができず、帳票電子化サービスを利用できなかった企業や、自社でシステム構築をしていた金融機関なども利用できるとしている。

システムイメージ

 閲覧データは、トッパンフォームズのオンデマンドレイアウト技術「WebDolphin(ウェブドルフィン)」をコアにしたシステムで、顧客データを起点とする処理を行うため、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの閲覧環境に合わせて最適な形式(PDFやHTMLなど)に変換される。

 トッパンフォームズでは、従来のサービスに加えて、今回開発した新サービスなどのデジタルメッセージングソリューション(DMS)を提案し、ソリューション全体で2015年度に10億円の売上を目指す。

三柳 英樹