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SQLでHadoop・NoSQL・Oracle Databaseにアクセスできる「Oracle Big Data SQL」

構造化・非構造化データをシームレスに

 日本オラクル株式会社は1日、SQLを用いてRDBのみならず、HadoopやNoSQLデータベースなどの各種データソースに格納されている構造化および非構造化のあらゆるデータへアクセス可能にする「Oracle Big Data SQL」を発表した。同社エンジニアド・システム「Oracle Big Data Appliance」上で稼働するソフト製品として、9月中に国内で提供開始する予定。

 Oracle Big Data SQLは、HadoopやNoSQL DB、Oracle Database間でデータをSQLでシームレスに統合するソフト製品。Oracle Big Data Appliance上で稼働し、高速データベース・マシン「Oracle Exadata Database Machine(以下、Exadata)」と連動する。

 Exadataの独自アーキテクチャ「Smart Scan」テクノロジーをHadoop環境にも実装し、データの移動を最小限に抑えながら、構造化・非構造化データに対してクエリを実行する。マシンリソースを有効活用しながら、HadoopやNoSQL、Oracle Databaseに分散するデータの分析速度を飛躍的に向上できるという。

 また、すでに企業で運用されているOracle Databaseのセキュリティ機能とセキュリティポリシーをHadoopとNoSQL DBのデータに拡張適用できるのも特徴。

 オラクルでは「従来企業レベルでビッグデータを利用するには、新しいテクノロジーや言語、スキルが必要とされていたが、既存のSQLスキルが利用できるため、新たな人材育成のための多額の投資を行う必要はなく、既存のテクノロジやアプリケーション、ツールへの投資の有効活用が可能になる」としている。

川島 弘之