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freeeのクラウド給与計算ソフトに、勤務時間など従業員によるセルフ入力機能

 freee株式会社は、「クラウド給与計算ソフト freee」において、従業員の招待機能を追加した。各従業員に勤務時間や通勤費といった情報を自分で入力してもらうことで、毎月の給与計算時に簡単に反映できるようになる。

 「クラウド給与計算ソフト freee」は、中小企業のための給与計算ソフトとして提供中のクラウド型サービス。ウェブブラウザーから利用でき、経営者や経理担当者がワンクリックで給与額や税金、保険料などを計算できる。

「クラウド給与計算ソフト freee」の機能

 今回追加された従業員の招待機能では、招待した従業員にアカウントとホーム画面が割り当てられ、氏名や入社日、住所、通勤費、振込先口座などの基本情報を従業員自身で編集・確認できるようになる。「勤務カレンダー」ページでは、日々の勤務情報を入力するようになっており、ここで入力された情報が給与計算時に集計され、各従業員の給与額に反映される仕組みだ。こうして発行された給与明細・賞与明細は、従業員アカウントからオンラインで参照可能。

従業員のホーム画面
給与明細画面

 この機能が実装されたことで、従業員がデータを入力、経営者・経理担当者側がワンクリックで給与事務を完了させ、従業員はクラウド上で給与明細を受け取る――という「クラウド給与計算ソフト freee」で当初構想してい仕組みが完成したかたちだ。銀行の振込用データも作成できるため、複雑で面倒な給与事務にかかる経営者・経理担当者の負担が大きく軽減される。freeeでは、「今後もあらゆるスモールビジネスのバックオフィス業務の自動化を通じて、『スモールビジネスに携わるみんながより創造的な活動にフォーカスできること』の実現を目指す」としている。

 現在、「クラウド給与計算ソフト freee」はベータ版として提供中で、全機能を無料で使用可能だ。正式版移行後は、従業員3人分までの給与計算に対応し、一部機能制限がある「無料プラン」のほか、同じく従業員3人分までの給与計算に対応し、全機能を使用できる「標準プラン」を月額1980円、従業員1人追加ごとに月額300円で提供する予定。

永沢 茂