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MKI、「SAP HANA」クラウド版を活用した予測分析サービス

 三井情報株式会社(以下、MKI)は、SAPジャパン株式会社が提供するクラウド基盤「SAP HANA Enterprise Cloud」を活用した予測分析サービスを8月から提供する。SAP HANA Enterprise Cloudを利用したサービスとしては国内第1号となる。MKIは同サービスの提供を皮切りに、SAP ERPを含むスイート製品のSAP HANA Enterprise Cloud対応や、SAP HANAの機能をフル活用した各種サービスを全面的に推進する考え。

 SAP HANA Enterprise Cloudは、SAP HANAに対応した基幹業務システム「SAP Business Suite」や「SAP Business Warehouse」などを、ペタバイト規模のマネージドクラウドとして提供するもの。MKIの新サービスでは、SAP HANA Enterprise Cloudの高い可用性と性能、およびSAP HANAの豊富な予測ロジックを基に、SaaS形式での予測分析を実現する。

 SAP ERPにある社内データやマクロ経済指標のような外部データをクラウド上のSAP HANAに取り込み、高い精度で市況などを予測。同時に予測精度をチューンアップする高度なコンサルティングも提供する。

 MKIは、2010年にSAP HANAが登場した当初より、基礎的な技術検証を行うとともに、癌ゲノム解析や動線分析、需要予測といった応用技術の開発を進めてきた。また、2014年4月にSAP HANA Enterprise Cloudの国内データセンターが開設される以前より、独SAPの環境を利用して各種ノウハウを蓄積してきた。これらを基にMKIが提供している各種ソリューションを、SAP HANA Enterprise CloudおよびSAP HANAベースで展開する予定という。

川島 弘之