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日本HP、オールフラッシュストレージの容量効率を向上

バックアップ/アーカイブ製品も強化

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は17日、オールフラッシュストレージ「HP 3PAR StoreServ 7450 ストレージアレイ」(以下、StoreServ 7450)を機能強化すると発表した。また、バックアップ/アーカイブ製品群の強化も発表している。

 「StoreServ 7450」は、エンタープライズ基盤として利用可能な高信頼機能を備えつつ、フラッシュに最適化したアーキテクチャを採用し、高い性能を提供できるフラッシュストレージ。今回は、「HP 3PAR Thin Deduplicationソフトウェア」および「HP 3PAR Thin Clonesソフトウェア」を含む新しい圧縮技術を提供する。

 加えて、高密度SSD「HP 3PAR StoreServ 1.92TB cMLCドライブ」を新たに提供。日本HPの持つ「HP Adaptive Sparing技術」とSSDメーカーとのコラボレーションにより、メーカーが確保しているオーバープロビジョニング容量を減らし、ドライブあたりの使用可能容量を最大20%増加させるとした。

 日本HPによれば、新たなSSDと圧縮技術とを併用することで、使用可能なストレージのコストを、パフォーマンス重視のHDDを使用したシステムと同等レベルに低減するとのことで、物理的な容量は最大460TBまで、使用可能な容量は1.3PB超まで拡張可能となる。

 なお「3PAR StoreServ 7450」用の両ソフトは、「3PAR Operating System Software Suite」の一部として、10月から無償で提供する予定。「HP 3PAR StoreServ 1.92TB cMLCドライブ」も、発売は10月を予定する。

 一方、バックアップソリューションでは、連携型バックアップストア機能「HP StoreOnce Federated Catalyst」を「HP StoreOnce Backupファミリ」に追加した。この新機能により「HP StoreOnce Backup」は、管理のオーバーヘッドを75%削減しているほか、各バックアップアプライアンスに対してバックアップジョブの物理的なマッピングをなくすことで、容量を4倍に拡張した。

 また「HP StoreEver ESL G3 テープライブラリ」の強化により、単一のライブラリで最大268TB/時、合計75PBのデータをアーカイブ保存できるようになる。

石井 一志