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サーバーワークス、クラウドを利用したファイル共有ソリューション

 株式会社サーバーワークスは9日、クラウドストレージを利用し、大容量データを複数拠点およびマルチデバイスで共有できるソリューション「ファイルサーバースターターパック 大容量NAS Suite」(以下、スターターパック)を、7月17日より提供開始する。

 「スターターパック」は、Amaozn Web Services(AWS)のクラウドストレージをファイルサーバーとして利用できるようにするソリューション。マクニカ クラビス カンパニーが取り扱う米Maginaticsの分散ファイルシステムソフト「Maginatics Cloud Storage Platform(MCSP)」によって実現している。

 MCSPはマルチデバイスに対応しており、簡単なファイル共有が可能。WindowsのエクスプローラーやMacのFinderを利用したファイル共有を行える。また、AES256暗号化とポリシー制御といったセキュリティ機能を備えるほか、非同期共有方式の採用により、ネットワーク負荷を軽減できるとした。

 「スターターパック」では、こうした特徴を持つMCSPの導入から運用までを、サーバーワークスが一貫して支援するのが特徴。具体的には、要件ヒアリングや設計サイジング、Amazon VPC上へのAmazon EC2/RDS環境の構築、MCSPのインストールや初期設定、AWSの課金・運用代行、MCSP技術サポートなどを提供する。

 ユーザーは「スターターパック」を利用することで、広域に分散していたストレージをクラウドで一括管理できるようになるのに加え、複数拠点から同じデータへのアクセスが可能になる。また、管理コストの低減も見込めるとのこと。

 価格は、初期費用が50万円(税別)から、MCSPのライセンス費用が1TBあたり年額19万円(税別)から、MSCP技術サポート料金が月額2万8000円(税別)から。このほか、AWSの利用料金と、AWSの運用代行料金が必要になる。サーバーワークスでは「スターターパック」について、3年間で約100社への導入を目指すとことだ。

石井 一志