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ネットアップとMapR、ビッグデータ分析基盤ソリューションを提供

 ネットアップ株式会社とマップアール・テクノロジーズ株式会社(MapR)は7日、Hadoopディストリビューション「MapR」をベースとした、企業向けのストレージソリューション「NetApp ビッグデータ ソリューション for MapR」を発表した。NetApp Capital Solutionsの提供するレンタル/リースプログラムを通じて、同日より提供を開始する。

 「NetApp ビッグデータ ソリューション for MapR」は、ネットアップのストレージ「NetApp Eシリーズ」と、MapRのHadoopディストリビューション「MapR M5」、シスコの「Cisco UCS」サーバー、ノーチラス・テクノロジーズの分散処理フレームワーク「Asakusa Framework」を組み合わせたソリューションである。

 特徴は、ストレージとHadoopを融合したソリューションであるため、コストパフォーマンスに優れた形で、データの保管と分析を同一環境で行えること。MapRとNetApp Eシリーズの組み合わせにより、99.999%の可用性と高いパフォーマンスも実現しているという。
 また、CPU(サーバー)とストレージを分離しており、ユーザーがシステムを拡張したい場合には、サーバーとストレージを個別に拡張できることから、ニーズに応じた柔軟なシステム拡張に対応する。さらに、ディスク障害発生時でも、リカバリ処理がNetApp Eシリーズにオフロードされるので、サーバーは影響を受けることなく処理を継続可能とした。

 なお、「NetApp ビッグデータ ソリューション for MapR」は、ネットアップ、MapR、シスコの3社で事前にサイジングや動作検証を実施したリファレンスアーキテクチャとなっており、PoCや手間の掛かる導入検証を省略して、迅速に導入できる点もメリットとしている。

 「Cisco UCS C22 M3」3台、NetApp E5560ストレージ(4TB HDD×60、実効容量82TB)などを含む最小構成時の参考価格は、36カ月レンタルの場合で月額69万8000円(税別)から。別途、サーバーOSや機器保守、コンサルティングやエンジニアリングなどの費用が必要となる。

石井 一志