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Boxはセキュリティ管理の厳密さで企業に選ばれている、米Box・ブック氏

米Boxのホイットニー・ブック氏

 株式会社ボックスジャパンは3日、5月に日本語版サービスを開始したオンラインストレージサービス「Box」について、米Boxエンタープライズ担当シニアバイスプレジデントのホイットニー・ブック氏による説明会を行った。

 ブック氏は、Boxが全世界で22万5000社以上、2500万人のユーザーに利用されており、多くの大企業が利用しているという状況を紹介。採用事例の中で最大規模の企業はGEで、170カ国、30万人以上の従業員がBoxを使っているという。

 GEではそれまで、ファイル共有には独自開発のツールを使っていたが、Boxという汎用のサービスを使うことで、社外のパートナーや顧客ともつながっていける可能性があることから採用に至ったと説明。そして採用に至ったもう1つの理由がセキュリティ管理の厳密さで、事業を行う上でのセキュリティの問題をきちんと管理できる技術であるという判断からBoxが採用されているとした。

 ブック氏は、Boxを企業に導入することでファイルシステムを統合することができ、たとえば古いFTPサーバーや、過去に導入した安全性に欠けるツールなどを、すべて置き換えられると説明。Boxではすべてのデータを暗号化して保存しており、誰がどのファイルをいつ操作したのかといったファイルの動きをすべて記録しているため、監査にも利用できるといった点をアピール。ファイルアクセス権のきめ細かい制御や、ユーザーの異常な挙動を発見して警告する機能、アプリケーションやデバイス単位でのアクセス制御など、従来のファイル共有以上の機能と安全を企業に提供できるとした。

 また、Boxはエンタープライズのニーズに合わせて最初から設計されている点も競合サービスとの大きな違いだとして、既に競合製品にはないエンタープライズ向けの機能を提供しているが、企業側でも暗号鍵を管理できるようにする「マネージドエンクリプション」など、今後もさらにエンタープライズ向けの機能を充実させていくとした。

クラウドでの安全性と透明性を推進するために制御管理機能を拡大
エンタープライズのニーズに合わせて最初から設計されている

三柳 英樹