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国内イーサネットスイッチ市場は第3のプラットフォームがけん引～IDC Japan
（2014/7/3 16:11）
IDC Japan株式会社は3日、国内イーサネットスイッチ市場における、2013年の実績と予測を発表した。それによると2013年の同市場は、前年比17.9％増と大きく成長し、過去最大の市場規模となる2073億1200万円に達したという。同社ではその要因として、クラウドやモビリティの拡大といった、「第3のプラットフォーム」へのICT市場のトランスフォーメーションがけん引役になったことを指摘している。
クラウドサービスやモバイルブロードバンドの利用拡大に伴い、サービスのネットワーク基盤となるイーサネットスイッチの需要も、データセンター向けやLTEサービス提供設備を中心に大きく増加した。その結果、通信事業者向け市場が前年比40.3％増の707億300万円、企業向け市場が前年比9.2％増の1353億200万円となり、いずれも前年を上回った。
ベンダー別で見ても、LTEサービスネットワークの拡張とクラウド/データセンター向け需要を獲得したベンダーが売り上げを伸ばした。上位ベンダーでは、シスコ、富士通、日立金属、NECが高成長を達成。特に富士通は、通信事業者向けで大きく売り上げを拡大し、シェアを6ポイント以上伸ばしたという。
なお今後も、国内イーサネットスイッチ市場は、2013年に拡大した市場規模を2018年まで維持し続けるとIDC Japanでは予測しており、2013年～2018年の年間平均成長率（CAGR）は1.5％になると見ている。
そのうち企業向け市場は、成熟化、コモディティ化がいっそう進展するオフィスLAN向けの減少を、データセンター向けの成長が補い、2013年～2018年のCAGRは2.4％と予測。通信事業者向け市場も、モバイルトラフィック増加に伴う設備強化に固定通信事業者の設備更改需要も加わって、2013年～2018年のCAGRはマイナス0.2％と、2018年も2013年並みの市場規模を維持するとしている。
