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富士ソフト、モフィリアの指静脈認証製品を販売開始

 富士ソフト株式会社と株式会社モフィリアは1日、モフィリアの指静脈認証デバイスとソフトウェア開発キットに関して、販売代理店契約を締結したと発表した。国内外に向けて、富士ソフトが7月2日から販売を開始する。

 モフィリアは、2010年にソニーから独自の静脈認証技術(mofiria)ごと独立したベンチャー企業。同技術では、LEDから発光された近赤外光を指静脈にあて、体内で散乱した光をCMOSセンサーで撮像する独自の反射散乱方式を採用している。特徴は、事前に登録する個人の生体情報が小さく、高速転送や大量保存に最適なサイズで提供できる点で、加えて、独自の認証アルゴリズムにより、強固な暗号化と高速・高性能な照合を実現しているとした。

 具体的な製品としては、USB接続指静脈接続ユニット(スタンドアローンユニット)の「FVA-U2SXA」と指静脈認証モジュール(組み込み用モジュール)の「FVA-M1ST」を提供する。参考価格は、それぞれ2万2000円(税別)から、2万6000円(税別)から。

スタンドアローンユニット
組み込み用モジュール

 富士ソフトは今回、これらの製品の販売代理店になることにより、富士ソフトグループのグローバルネットワークを通じて、全世界に向けたサポート体制を確立し、指静脈認証を取り入れたサービスの普及に努めていく考え。同社では、2017年3月末までに350社への導入を目指している。

石井 一志