ニュース

日本IBM、ハイブリッドクラウド型PaaSを迅速展開できるサービス

「PureApplication System」の知見を「SoftLayer」上へ

 日本IBMは13日、アプリケーションシステムを迅速に展開する「IBM PureApplication Service on SoftLayer」の提供を開始した。垂直統合型システム「PureApplication System」の技術を「SoftLayer」上で利用可能にするもの。オンプレミス、クラウド、ハイブリッドとアプリケーションの稼働環境を要件に合わせてより柔軟に選択できるようになるという。

 垂直統合型のプライベートPaaS基盤である「PureApplication System」では、専門家の知見を組み込んだパターンによってシステム構築・展開の短期化や、運用効率の向上を実現している。一方でスモールスタートしたい、ビジネスのグローバル化に伴い海外支社へシステム展開したいといった際に、要件に応じてプライベートとパブリッククラウドを併用したいというニーズが高まってきたという。そこでPureApplication SystemのパターンをクラウドサービスであるSoftLayer上で稼働させる新サービスを提供する。

 IBM PureApplication Service on SoftLayerでは、SoftLayerのIaaS基盤において、IBMおよびIBMパートナーから提供されるパターンにより、迅速なアプリケーション展開を実現する。クラウド環境で必要となる運用監視と管理機能は事前に統合されており、運用効率を向上できる。

 また、SoftLayer上で新しいパターンの作成や実装に加え、業務の規模や利用目的などに応じて、ハブリッドとして環境の使い分けや併用を実現することで、さまざまなニーズに対応するアプリケーション基盤を柔軟に利用できるとする。SoftLayerの専用区画で稼働するため、自社専用環境として利用できるのも特徴だ。

 IBMでは、既存システムのクラウド化や、新規事業のスモールスタートの基盤、海外展開時に各国の規模に合わせた基盤選択、ディザスタリカバリ用の環境構築などに向くとしている。

川島 弘之