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日立がPCサーバー新モデル、ビッグデータ分析に向けて性能強化

 株式会社日立製作所(以下、日立)は11日、PCサーバー「HA8000シリーズ」の新モデルを発表した。4プロセッサモデル「HA8000/RS440」、1プロセッサモデル「HA8000/RS110」「HA8000/TS10」において、最新のXeonを搭載するなど処理性能を強化したほか、メモリやストレージ容量の拡大やデータ入出力速度を向上。ビッグデータ分析やクラウド基盤に求められる基本性能を強化したという。出荷時期は6月30日。

 「HA8000/RS440」では、Xeon E7-4800 v2製品ファミリを採用し、装置としての最大コア数を60コアに拡大。メモリを2TB(従来比2倍)、内蔵ストレージ容量を最大9.6TB(従来比1.3倍)に強化。これらにより、大規模データベースシステムの処理性能の向上やバッチ処理時間の短縮を実現している。

 加えて、PCI Express拡張スロット数を最大16スロットに拡大し、高速な16Gbps転送速度に対応したファイバチャネルボードを新たに搭載した。

 価格は207万3000円(税別)から。

 「HA8000/RS110」「HA8000/TS10」では、Xeon E3-1200 v3製品ファミリを採用し、内蔵ストレージ容量を「HA8000/RS110」では最大7.2TB(従来比約1.3倍)、「HA8000/TS10」では最大9.6TB(従来比約1.3倍)に拡大するなど、処理性能を向上している。

 価格は、「HA8000/RS110」が33万8000円(税別)から、「HA8000/TS10」が31万5000円(同)から。

 日立では、ビッグデータへの対応、および2015年7月に予定されるWindows Server 2003のサポート終了に伴う、大規模仮想化環境へのサーバー集約・クラウド環境構築といったニーズへの対応に、新モデルを訴求する。

 なお、「HA8000/RS440」は、ビッグデータの多角的な分析に適した高速データアクセス基盤「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」の構成サーバーとして引き続き活用し、ビッグデータ利活用の推進に貢献する。

川島 弘之