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NEC、100GbEを最大16ポート搭載可能なコアスイッチ「IP8800/S8600」

 日本電気株式会社(NEC)は30日、100Gigabit Ethernet(GbE)インターフェイスを搭載できるハイエンドのコアスイッチ「IP8800/S8600シリーズ」を発表した。

 「IP8800/S8600」は、100GbEインターフェイスを最大16ポート搭載可能なハイエンドコアスイッチ。通信事業者の運用にも十分に耐えるフルルート対応の経路テーブルも備えているほか、大容量のフォワーディングテーブル(約60万)やフィルタ/QoSエントリ(50万以上)にも対応するなど、次世代の大規模システム向けとして十分な性能・容量を持つという。

 また、無線LANなどを通じたスマートデバイスの利用に対応するため、ARPエントリ数をはじめ、レイヤ2ネットワークを通じて多くの端末を直収できる、高い収容能力も備えたとのこと。さらに、フォールトトレラントアーキテクチャの採用、全ポートのリンクアグリゲーション対応、リングプロトコル実装などにより、高い信頼性を実現。機能拡張性に優れるハイブリッドエンジンアーキテクチャを採用するとともに、各種省電力機能により低消費電力も実現している。

 インターフェイスは、GbEや10GbEなど、異なるインターフェイスを混在して収容可能なマイクロラインカード構造を採用し、1/4スロット単位での増設を行えることから、段階的な容量増設にも対応する。バックプレーン容量は6.4Tbpsで、将来的には100Tbps以上に拡張可能。今後の実用化が予想される、400Gbpsや1000Gbpsのインターフェイスにも対応できるとした。

 ラインアップとしては、6Uサイズの「IP8800/S8608」、10Uサイズの「IP8800/S8616」、16Uサイズの「IP8800/S8632」を用意した。一番小型のIP8800/S8608でも、最大で100GbE×4ポートあるいは10GbE×48ポート、GbE×96ポートを搭載でき、最上位のIP8800/S8632では、最大で100GbE×16ポートあるいは10GbE×192ポート、GbE×384ポートを搭載できる。価格は、IP8800/S8608が1425万円(税別)から、IP8800/S8616が1590万円(税別)から、IP8800/S8632が1715万円(税別)から。

 なおNECでは、この製品を通信事業者、国や自治体などの行政機関、大学や研究所などに販売する考え。IP8800シリーズ全体で、今後3年間に3万台の出荷を目指している。

石井 一志