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So-net、DaaSやBYOD支援サービスなどを提供する「Mobility Acceleration」

 ソネット株式会社(以下、So-net)は21日、法人向けITソリューションサービス「bit-drive」において、仮想クライアントソリューション「Mobility Acceleration」を提供すると発表した。

 「Mobility Acceleration」は、仮想デスクトップ環境をクラウドサービスとして提供するDaaS型サービス「仮想デスクトップサービス」、安全な個人デバイス活用を実現する「セキュアコンテナサービス」、これらのサービスで必要なサーバー機能をパッケージ化した「Windows Server パッケージ」といったサービスから構成される、仮想クライアントソリューションである。

 このうち「仮想デスクトップサービス」は、クラウド環境上にOS、アプリケーション、個人のデータを格納しているため、さまざまなデバイスで利用可能な点が特長。PC向けの専用ソフトとシンクライアント端末(オプション)の双方を提供し、ワークスタイルに応じて利用できるという。

 価格は、仮想デスクトップサーバーが月額4800円(税別)から、ユーザープロファイルが月額1500円(税別、5GB)から、仮想デスクトップユーザーが3万5000円(税別、10ユーザー)から。別途、初期費用が9800円(税別)かかる。

 「セキュアコンテナサービス」は、個人所有のデバイスを業務で活用するBYODを対象としたセキュリティ対策サービス。スマートデバイスの中にセキュアな業務領域を作成し、個人領域と完全に分離する「コンテナ方式」を採用する。

 コンテナ内のデータは暗号化されるだけでなく、外部へのコピーやコンテナ内から個人領域へのアプリケーションの呼び出しなどが禁止されており、個人領域と業務領域でのデータのやり取りを制限することで、情報漏えいを防止可能。またキャッシュ機能を利用することで、オフライン時もメールチェックや返信、スケジュール確認などを行えるという。

 価格は、セキュアコンテナサーバーが月額4800円(税別)、セキュアコンテナユーザーが月額9000円(税別、10ユーザー)から。別途、初期費用が9800円(税別)かかる。

 3つ目の「Windows Server パッケージ」では、「セキュアコンテナサービス」と「仮想デスクトップサービス」のためのWindows Server基盤を提供する。具体的には、Active Directory(AD)機能や、「セキュアコンテナサービス」で利用するExchange Serverの機能などを利用できる。また、CPU、メモリ、ディスクといったサーバーリソースは、利用規模に応じてカスタマイズ可能とのこと。

 価格は、ADが月額9800円(税別)、Exchange Serverが月額1万2800円(税別)、Exchangeクライアントライセンスが月額3000円(税別、10ユーザー)から。いずれも、初期費用が別途9800円(税別)かかる。

 なおSo-netでは、Web上での簡単な登録で「Mobility Acceleration」を30日間無料で試用できるトライアルサービスも提供するとのこと。

石井 一志