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キヤノンITSとサイボウズが協業~複合機システムとクラウドがシームレスに運用可能に

 キヤノンIT ソリューションズ株式会社(キヤノンITS)と、サイボウズ株式会社は5月13日、企業内にある基幹システムと複合機などのデバイスをシームレスにつなぎ、入出力されるドキュメントや情報をクラウド上のシステムとも連携して活用する「Enterprise Imaging Platform - kintone連携ソリューション」の提供を開始すると発表した。5月13日より両社で販売を開始、価格は個別見積もり。

 「Enterprise Imaging Platform - kintone連携ソリューション」は、キヤノンITSの「Enterprise Imaging Platform」で管理しているアダプタをサイボウズの「kintone」で制御して相互に連携することを可能とするもの。プライベートネットワーク上のシステムを、クラウド上の業務アプリケーションから操作するなど、シームレスなシステム運用ができ、モバイル環境からのクラウド利用も含め、社内システム上のデータを柔軟に活用できる。

 キヤノンITSの「Enterprise Imaging Platform」は、複合機・スキャナ等のイメージングデバイスと基幹系・情報系システムを連携できる、オンプレミスのSOA開発プラットフォームで、複合機などを介してドキュメントをデータ化し、社内システムと連携させる点が強み。基幹システムのデータと関連するドキュメントを紐づけて登録したり、必要に応じて自動で印刷やFAXを行うなどといった利用ができる。

 具体的には、kintoneでクラウド上に構築した商談管理システムより作成した見積書を、「Enterprise Imaging Platform」を経由して企業内の複合機からFAXで顧客へ送信し、同時に基幹システムにも保存する、といった運用が可能。一連の連携作業をセキュアな環境で実現できる点も特長だ。

工藤 ひろえ