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サン電子、KDDI LTE対応のM2Mルータ/ゲートウェイ

 サン電子株式会社は12日、KDDI LTE対応通信モジュール「KYM11」を搭載したM2M(Machine to Machine)ルータ「Rooster RX160」、およびM2M Linuxゲートウェイ「Rooster GX160」を発表した。7月から販売する。価格はオープンプライス。

Rooster RX160
Rooster GX160

 Rooster RX160は、小型で省電力、ローコストを実現したというM2Mルータ。上り25Mbps/下り75Mbpsの基本ルータ機能に加え、フレッツ光などの有線回線やVPN(IPsec、PPTP)を搭載する。電波状態による通信エラーを防ぐため、死活監視や定時リセット機能など無人環境でも安定運用できる自律接続維持機能(ASC:Automatic Stable Connection)も搭載する。

 一方のRooster GX160は、さまざまなセンサーからデータを収集し、クラウド上へ送信するM2Mゲートウェイ。モバイルルータ機能をアプリとして提供し、Java/LUA/C言語でユーザーアプリの開発が可能。自律接続維持機能も搭載する。

 消費電力については、Rooster RX160に「おやすみモード」を搭載。通信を行っていない待機時に低消費電力状態(0.3W)と、従来比93%の省エネを実現。Rooster GX160には「スリープモード」を搭載し、データ受信を行わない間などはメインCPUをスリープ状態にする。

 動作温度範囲はマイナス20℃~60℃。電源電圧もRooster RX160が5~24V、Rooster GX160が12~20Vと、さまざまな環境下に対応する設計とした。Rooster GX160には瞬停検知機能も搭載される。

 そのほか、従来のKDDI通信モジュールと同様、OTA(Over The Air)機能を備え、無線(auネットワーク)を利用して回線の開通・解約を行える。外付けSIMインターフェイスも搭載するため、幅広い顧客ニーズに対応するとしている。