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富士通、マルウェア感染発覚後の初動を自動化するソフト

初動までの時間を約97%短縮

 富士通株式会社は7日、マルウェア検知から初動対応までの時間を削減する「FUJITSU Software Systemwalker Security Control」と、制御システムのセキュリティ強化を目的とした「FUJITSU Security Solution 情報セキュリティ強化支援コンサルティング(以下、情報セキュリティ強化支援コンサル)」を発表した。セキュリティに関する製品・サービス群を体系化した「FUJITSU Security Initiative」の新メニューとして同日より提供する。

 Systemwalker Security Controlは、サイバー攻撃を受けた際の対処について、これまで手動で行っていた運用プロセスを自動化するソフト。同社内で培った手順を基にした運用シナリオにより、マルウェアの侵入検知後の一連の対処(ネットワーク遮断、感染機器の特定、対象者への対応依頼など)を自動化することで、初動対応時間を従来比約97%短縮するという。

 情報漏えいや感染拡大のリスクはマルウェアの活動時間に伴い増加するため、迅速かつ適切な初動対応を行うことで、リスクを低減できるという。運用シナリオを継続的に更新することで、日々進化するサイバー攻撃にも対応していく。

 価格は1980万円(税別)から。提供開始は8月より。

Systemwalker Security Controlシステム構成のイメージ図

 また、情報セキュリティ強化支援コンサルに、制御システム強化を目的としたコンサルメニューを2つ追加する。

 1つは、制御システムのセキュリティマネジメント規格(IEC62443-2-1)に沿って現場の制御システムの評価を実施し、制御システム環境に内在するセキュリティリスクを抽出した上で、今後の改善策を提示する「制御システムセキュリティアセスメント」。

 もう1つは、制御システムのセキュリティマネジメントシステムを確立するために、制御システムとして守るべきセキュリティ基本方針と対策基準を明確にした、顧客ごとのセキュリティポリシーの策定を支援する「制御システムセキュリティポリシー策定支援」。

 価格は個別見積り。5月7日より提供する。

川島 弘之