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JPCERT/CC、IPv6セキュリティテスト検証済み製品リストを公開

 JPCERT/CCは28日、IPv6対応機器のセキュリティ課題の検証結果「IPv6セキュリティテスト検証済み製品リスト 2013年度版」および「IPv6セキュリティテスト手順書 2013年度版(一般公開版)」を公開した。

 昨今、ネットワーク機器、インターネット接続サービスの対応が進み、IPv6を利用できる環境が普通のものになりつつある。セキュリティを含めたネットワーク管理の立場からみると、IPv6にはIPv4とは異なる考え方での対応を要する機能が含まれているという。

 JPCERT/CCでは、IETF発行のRFCや、Internet draftsで指摘されている既知の問題から、企業がインターネット接続に使用するIPv6対応ネットワーク機器(ルータやL3スイッチなど)において、インターネット経由で攻撃が可能な問題を15項目選定し、テスト項目とその検証手段を記した「IPv6セキュリティテスト手順書」を作成、IPv6対応機器ベンダに検証をお願いした。

 その検証結果をリスト化したのが「IPv6セキュリティテスト検証済み製品リスト 2013年度版」で、「IPv6セキュリティテスト手順書 2013年度版(一般公開版)」と併せて、IPv6対応機器の購入を検討中の企業や組織のシステム担当者向けに、機器選定時の参考資料として公開した。

 「IPv6セキュリティテスト検証済み製品リスト 2013年度版」では、ブロードコミュニケーションズシステムズ、NECインフロンティア、古河電気工業、日立金属の4社が協力。JPCERT/CCでは、同リストをより充実した内容とするため、引き続き、機器ベンダに協力を呼びかけている。

川島 弘之