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日本HP、セキュリティコンサルティングを7メニューに体系化

齊藤直子氏

 日本HPは15日、エンタープライズ・セキュリティソリューションのポートフォリオを強化すると発表した。企業のリスクとコンプライアンス管理を支援する「セキュリティコンサルティング」サービスを拡充するとともに、7つのメニューに体系化した。

 「HPセキュリティ」は、HPセキュリティ製品やテクノロジーパートナー製品を用いて最善の対策を構築する「セキュリティテクノロジー」、セキュリティに精通した専門家がビジネスリスクやセキュリティリスクの管理・提言を支援する「セキュリティコンサルティング」、インシデント対応やセキュリティ強化に積極的に取り組むための各種サービスを提供する「マネージドセキュリティサービス」の3つのソリューションで構成される。

 今回は、そのうち「セキュリティコンサルティング」の強化施策。従来顧客ごとに個別提案していたコンサルティングサービスの内容を7つのメニューに体系化。2014年度から設立した「エンタープライズセキュリティサービス本部」から、顧客のセキュリティ課題に適したコンサルティングを提供できる体制を整えた。

 7つのメニューは、「セキュリティリスク管理」「インシデント対応・違反管理」「脅威・脆弱性管理」「データ保護・プライバシー」「ID/アクセス管理」「アプリケーションセキュリティ」「インフラ・ネットワークセキュリティ」。

「HPセキュリティ」は3つのソリューションで構成される
コンサルティングサービスの内容を7つのメニューに体系化
ログ管理のコンサルティング例。セキュリティだけでなく、モビリティ、クラウド、ビッグデータにも課題が及ぶようなら、アドバイザリーコンサルタントが取りまとめて橋渡し役となる

 このうち「脅威・脆弱性管理」「アプリケーションセキュリティ」は新規のメニューで、「従来は要望があれば海外のコンサルタントで対応していたが、日本の専門家を配置し、日本の状況にあったコンサルティングを行えるようにした」(エンタープライズサービス事業統括 エンタープライズセキュリティサービス本部 ジャパンビジネスマネージャーの齊藤直子氏)。

 「エンタープライズセキュリティサービス本部」に所属するセキュリティコンサルタントは約20名(同社のほかの分野も含めたセキュリティスペシャリストは100名ほど)。「セキュリティ」分野のほか、「モビリティ」「クラウド」「ビッグデータ」関連のコンサルタントもいて、これら他分野を横断して担当する「アドバイザリーコンサルタント」を配置しているのが、同社エンタープライズサービス事業の特長だ。

 「お客さまの悩みを聞き、上流からお手伝いするのがアドバイザリーコンサルタント。課題がセキュリティであるならば、セキュリティコンサルタントに、モビリティやクラウド、ビッグデータも絡むようならば、それぞれのコンサルタントに橋渡しをするのが役割」(エンタープライズサービス事業統括 ストラテジックポートフォリオ統括本部、エグゼグティブコンサルタントの安藤嘉教氏)という。

川島 弘之