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米Oracle、MySQL 5.7 DMRをリリース~ベンチマーク性能はMySQL 5.6の2倍

 米Oracleは3月31日(米国時間)、オープンソースデータベース「MySQL」の開発者向け新版「MySQL 5.7.4 Development Milestone Release(DMR)」を提供開始すると発表した。パフォーマンス、拡張性、信頼性を拡張するとともに、管理機能も強化しているという。

 具体的には、SSD利用時のパフォーマンスとスループットが改善したほか、InnoDBバッファプールとメタデータロッキングの改善により、スループット、パフォーマンス、拡張性が向上。準同期レプリケーション(Semisynchronous Replication)についても性能が向上した。なお、SysBench Read-only Point-Selectを使用した1024接続のベンチマークテストでは、「MySQL 5.6」の2倍、「MySQL 5.5」の3倍となる51万2000QPSを達成したという。

 管理面では、オプティマイザーの強化により、より正確なコスト計算に対応。AES 256ビット暗号化やパスワード管理の新たなオプションを追加するなど、セキュリティも改善した。

 また今回は、不具合の自動検知やフェイルオーバー、データシャーディングにより、可用性の高い管理とスケールアウトを行う「MySQL Fabric」のリリース候補版や、性能評価、クエリ最適化向けのさらなる機能を提供する「MySQL Workbench 6.1」などもリリースされている。なお、MySQL Fabricのリリース候補版は、「MySQL Utilities 1.4.2」のリリース候補版に含まれているとのこと。

石井 一志