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デル、最新のXeon E7を搭載できるラック型4ソケットサーバーなど

Dell PowerEdge R920

 デル株式会社は27日、4ソケットの4Uラックサーバー「Dell PowerEdge R920」と、1ソケットの1Uラックサーバー「Dell PowerEdge R220」を発表した。

 新製品のうち「Dell PowerEdge R920」は、もっとも厳しいワークロードに対応する高機能サーバー。最新のXeon E7 v2シリーズを最大4基(60コア)と、最大6TBメモリを搭載でき、統合基幹業務システムやCRMシステム、eコマース、またインメモリデータベースを含む非常に大規模なデータベースなど、ミッションクリティカルなワークロードを処理するように設計されているという。

 性能面では、例えば、前世代の8ソケットサーバーと比較してSAP環境でほぼ同様のパフォーマンスを達成できるため、ソフトウェアライセンス費用を最大50%削減可能。フラッシュメモリを利用する「Dell Compellent」ストレージと併用すると、前世代のサーバー構成と比較して、2倍以上のOracle OLAPクエリを処理できるとのこと。

 デル独自の耐障害性メモリやIntel Run SureテクノロジーなどのRAS機能を利用できるため、可用性や信頼性も向上している。

 価格は168万4000円(税別)より。

 一方の「Dell PowerEdge R220」は、浅型ラックに適したシャーシを必要とする企業や組織に適したサーバー。Webホスト、メール、ファイルおよびプリント、ビデオストリーミングといった用途と向く。さらに、シャーシの奥行きが15.5インチと小型の上、静音性も兼ね備えることから、場所を選ばずに設置できる。

 CPUはXeon E3-1200 v3シリーズを搭載可能で、コアあたりのキャッシュ数が前世代と比べて33%増えているため、アプリケーションとメディアの動作スピードを向上できるとのこと。CPUはこのほか、機能と予算に応じ、CeleronやPentiumも選択できる。

 出荷開始は4月上旬の予定で、価格は12万円台になる見込み。

石井 一志