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NTTデータ、独自業務アプリケーションの運用保守品質を診断するサービス

 株式会社NTTデータは24日、顧客が独自に開発した業務アプリケーションの運用保守について、品質を診断するサービス「アプリケーションマネジメント診断サービス」を発表した。同日より提供を開始する。

 「アプリケーションマネジメント診断サービス」は、NTTデータの運用保守ノウハウを生かして、ITサービスマネジメントとアプリケーションの2つの観点から、業務アプリケーションの運用保守業務を分析するサービス。アプリケーションの運用現場で発生している問題に対し、運用ルールの整備状況やインシデントの発生傾向、アプリケーション構造上の問題点、ドキュメント整備状況、ソースコード保守性などを把握し、アプリケーションの運用状況を分析して、診断レポートを提供する。

 これにより顧客は、アプリケーションの問題点を多角的に把握できるようになるため、現状を正確に把握した上で改善活動に取り組めるようになる。また、こうした活動により、運用品質の向上やコスト削減も見込めるとのこと。

 具体的には、アプリケーションの運用品質の状況を把握するため、ITサービス管理(ITSM)とアプリケーションの領域について、5つの観点より分析し、可視化と問題抽出を行う。ITSM領域では、まず、ITILの管理プロセス(インシデント管理、問題管理、変更管理など)を参考にしたチェックシートを活用。顧客が記入したこのチェックシートをもとに、現行の運用管理の問題点やリスクをNTTデータが抽出する。また、故障、問い合わせ、作業依頼の記録といった、過去に発生したインシデント情報をもとにして、インシデントの発生傾向とその原因を分析し、改善すべき個所を洗い出す。

 アプリケーション領域では、アプリケーションアーキテクチャや非機能要件の観点からまとめたチェックシートを用いて、検討が不足している点や潜在的なリスクを抽出する。さらに運用保守において、本来あるべきドキュメントと実際に管理しているドキュメントの比較を実施し、ドキュメントが存在しない場合や記述不足から考えられるリスクを抽出する。このほか、Java、C#、VB.NET、COBOLといったソースコードについてもツールで解析し、保守難易度の高いアプリケーション領域を特定するとのこと。

 「アプリケーションマネジメント診断サービス」の標準期間は、2週間~4週間。NTTデータは同サービスについて、今後3年間で50件の提供を目指す。

石井 一志