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CloudStackベースのIaaS「GMOクラウドPublic ALTUS」、3月25日よりスタート

 GMOクラウド株式会社は5日、Apache CloudStackベースのパブリッククラウドサービス「GMOクラウドPublic ALTUS(アルタス)」(以下、ALTUS)を、3月25日より正式サービス開始すると発表した。第1弾として、1月28日からベータ版として限定公開している、小・中規模のシステム開発・インテグレーターに向けた「Isolate(アイソレート)シリーズ」を提供する。

 「ALTUS」は、Apache CloudStackの商用版として提供されている「Citrix CloudPlatform」を基盤に採用したクラウドサービス。「標準化」「互換性」「拡張性」の3つのキーワードをコンセプトに設計されており、求められるシステム要件としての基本性能は高く保ちながらも、ほかのシステムからの載せ替えや、異なるクラウド基盤と連携などをしやすいのが特徴という。同社サービスの中での位置付けとしては、「GMOクラウド Public<リソース型>」と「GMOクラウド Private」の中間に位置するとのこと。

 第1弾の「Isolateシリーズ」は、小・中規模のシステム開発・インテグレーターなど、インフラ運用経験がある中・上級者向けのシリーズ。パブリッククラウドでありながらVPNを利用したシステム設計に対応し、リモートアクセスVPNを標準搭載しているため、プライベートクラウド環境に近い、セキュアな環境でのシステム構築に対応した。

 利用にあたっては、「仮想サーバー」「仮想ルーター」「ルートディスク」を標準で提供し、必要に応じて「データディスク」「バックアップストレージ」その他のオプションを追加する仕組み。サービス構成の基準となる「仮想サーバー」は全27タイプを用意し、必要なメモリとCPUから最適な仮想サーバータイプを選択できるとのこと。

 仮想サーバーの価格例は、0.5vCPU、0.5GBメモリの最小サイズ「XSV」が時間あたり2.7344円、月額上限1050円。8vCPU、32GBメモリの最大サイズ「WLV32」が時間あたり109.3750円、月額上限が4万2000円。仮想ルータは、128MBメモリを備え、データ転送量1582GB(約5Mbps)まで無料の「VRS」で時間あたり0.8203円、月額上限が315円。ルートディスクは、CentOS 5.9 x64、CentOS 6.4 x64、Ubuntu 12.04 x64といったOSで、20GBの場合が時間あたり0.438円。

石井 一志