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日立システムズ、サーバー操作を簡略化する金融業向けサービス

 株式会社日立システムズは24日、金融機関向けのソリューション提供実績・ノウハウを基に、金融業向けソリューション「Finnova(フィノーバ)」で提供しているシステムライフサイクル管理サービスを拡充すると発表した。サーバー操作を簡略化する「Finnova システムライフサイクル管理サービス/リモート・エグゼキューション・サービス」を、同日より販売開始する。

 今回提供する新サービスは、操作端末のWebブラウザを介して、複数サーバーの状況確認や処理の実行を可能にするもの。どのサーバーにどの処理を実行させるかを、あらかじめシステムに登録しておくことで、作業を簡略化し、Webブラウザから各サーバーへの操作命令をクリック単位で実行できる。処理は事前に登録された命令のみが許可されるため、オペレーションミスを防止すると同時に、UNIXのコマンドなど、専門知識を持たない担当者でも運用作業が行えるという。

 操作端末から公開鍵認証で操作するので、該当サーバーへのパスワード認証によるログインが不要。不測の操作ミスによる障害を防止するとともに、ユーザーIDの変更管理など、運用事務コストも削減できる。さらに、処理を実行可能な権限は命令単位で設定でき、職制や担当業務に応じたアクセスコントロールを行えるとのこと。

 すべての操作履歴と処理実行結果を一元管理できることから、内部統制の強化や情報セキュリティの確保を支援する。また、過去のエビデンスと比較し差分を検出できる機能により、障害対応の一次切り分けツールとしても活用できるとしている。

 価格は、新サービスのみの場合で、導入サービスが98万円(税別)から、月額使用料が6万円(税別)から。既存の「同/リリース&バージョン管理サービス」とセットで導入する場合は、導入サービスが128万円(税別)から、月額使用料が12万円(税別)から。いずれも、アプリケーションをハードウェアに組み込み、装置一式を日立システムズの資産としてユーザー企業に設置する方式となり、管理対象としては50台までのサーバーに対応する。

 なお日立システムズでは、「Finnova システムライフサイクル管理サービス」のラインアップの1つとして、金融機関や、情報システム部門を抱える企業向けサービスを販売する考えで、2015年度末までに累計15億円の売り上げを目指す。

石井 一志