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日商エレ、米ArborのDDoS対策製品を提供開始

 日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)は20日、大規模サイバー攻撃対策アプライアンスを提供する米Arbor Networks(以下、Arbor)と代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、同社の製品を販売開始している。

 Arborは、DDoS攻撃など、大規模なサイバー攻撃に対処するためのアプライアンスを提供している企業。全世界のティア1 サービスプロバイダの90%に製品が導入されているとのことで、特に「Peakflowシリーズ」は、最大4Tbpsまで攻撃緩和を実現できる。また、近年のDDoS攻撃で見られるアプリケーション層への攻撃にも対処可能だ。

 さらに同社の製品では、ネットワーク上に流れるフローデータに加え、SNMP、BGP情報を収集することで、正常なトラフィックとルーティング動作を学習し、トラフィックパターンをトポロジーデータに関連付けて論理データモデルを構築できる。これにより、脅威の検知と攻撃の緩和だけでなく、ネットワークの視認性も向上するため、その情報を基にしたインフラ投資計画が容易になる点もメリットとした。

 導入にあたっては、ネットワークフロー上に設置することで常に防御機能を発揮するインライン方式と、平常時は監視のみ行うことでサービスへの影響を最小限にとどめつつ、攻撃時にフローの経路を変更するBGPオフランプ方式が選択可能。加えて、学習結果に基づく自動防御だけでなく、しきい値によるトリガー設定、手動での防御開始も選択できるため、その時々の状況にあわせて最適な運用を行える。

石井 一志