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日本オラクル、戦略的コスト管理を支援するインメモリ・アプリ

 日本オラクル株式会社は20日、分析用インメモリ・アプリケーション「Oracle In-Memory Cost Management for Process Industries」を発表した。業務アプリケーション「Oracle E-Business Suite(EBS)」に対応し、プロセス製造業において、コスト管理の高度化を支援するという。製品は同日より提供開始する。

 「Oracle In-Memory Cost Management for Process Industries」は、天然資源・素材、化学品、医薬・化粧品、食品・飲料、消費財などのプロセス産業の企業において、より戦略的なコスト管理を支援する製品。Oracle EBSのコスト管理アプリケーションと組み合わせた活用も可能で、企業や組織における収益の最大化と利益の拡大、運用コストと運転資金の最適化に貢献するという。

 具体的には、意思決定に必要な情報を業務ユーザーへリアルタイムに提供するため、コストの影響を分析する「Cost Impact Simulator」、売上総利益を分析する「Gross Profit Analyzer」、コストの比較を行う「Cost Comparison Tool」といった3つのアプリケーションを用意した

 このうち「Cost Impact Simulator」では、複雑な数式や計算方法を活用した製造コストのタイムリーな可視化を実現。また、将来予測シミュレーションや複数シナリオを加味したWhat-If分析も可能とした。

 2つ目の「Gross Profit Analyzer」でも、複雑な数式や計算方法を活用し、売上・収益、およびコストを加味した利益のタイムリーな可視化を実現可能。需要予測や未出荷受注の情報も含めた、将来の利益率への影響も評価できる。

 最後の「Cost Comparison Tool」では、複数の製造拠点やグループ会社をまたがるような、複雑なコスト構造を持つ製品について、原価の可視化・分析を迅速に行える。コスト削減状況、およびそれに伴うコスト構造全体に対しても、影響を把握できるとのこと。

 なお「Oracle In-Memory Cost Management for Process Industries」は、データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine」、高速エンジニアドシステム「Oracle SuperCluster」、分析マシン「Oracle Exalytics In-Memory Machine」を基盤に最適稼働するよう設計されているとのことだ。

石井 一志