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ベニックソリューション、広島大向けにSAP ERPをAWS上に構築

 広島大学がSAP ERPをAWS上に構築した。べニックソリューション株式会社が構築、運用サービスを提供する。

 広島大は国立大学法人化に伴い、2003年に「SAP R/3 Enterprise」を導入した。従来、国立大学では学内にデータを置くことを基本としていたが、SAP ERPのバージョンアップおよびサーバー更新にあたり、データをクラウドに置くことを決断、システム基盤として「Amazon EC2」を採用した。

 サーバー更新にあたっては「業務に応じたスペックの拡張性」「地震など大規模災害への対策」「サーバーおよび周辺機器の設置場所における空きスペースの確保」を検討。加えて、SAP ERPとの親和性を考慮し、システム基盤を選定した。また、AWSへ移行するため、同時にOracle DatabaseからSQL Server 2008へ移行した。

 ベニックソリューションは、SAP ERPのビジネス展開をさらに加速させるため、AWSを活用したホスティング・運用支援サービスの企画・設計業務に注力。今回の事例を、クラウドを活用したSAP ERPビジネス展開の第一歩にするとしている。

川島 弘之