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東陽テクニカ、脆弱性検知スキャナ「Nessus」を国内展開

 株式会社東陽テクニカは14日、米Tenable Network Security(以下、Tenable)と脆弱性検知スキャナ「Nessus」の国内総販売代理店契約を締結したと発表した。

 Nessusは、ネットワークやアプリケーションの脆弱性をリモートから検査できるツール。米国の国防総省や国土安全保障省といった政府機関、公共団体、大手企業など、2万を超える企業・機関・団体が利用。日本国内でも、米国からの直接購入を通じて400社近い企業・団体に採用されている。

 主な機能は「6万項目を超えるチェックからなる高速の脆弱性検索、および日時レポート機能」「パッチ検査」「コンフィギュレーション監査」「Webアプリケーション診断」「データベース診断」「社内および業界規範に則したコンプライアンス監査」「不正要素の検出」「ボットネットの検出」。

 併せて、東陽テクニカは、複数拠点におけるNessusを統合運用する「SecurityCenter」の国内展開も開始。複数のNessusを統合管理・運用するもので、「スキャン実行プロセスの自動化」「データ統合機能」「脆弱性のトレンド機能」「ロールベーススキャンおよびデータアクセス」「分析レポートのカスタマイズ」「自動スキャン・ロードバランサ」といった機能を備える。

 両社の国内販売戦略は主に3つ。(1)東陽テクニカが日本の顧客へ日本語による販売・サービスを実施。その支援としてTenableが日本法人を設立する。(2)国内における販売実績とセキュリティに関する専門知識、サポート体制を持つ両社の提携を通じて、両社のソリューションをより多くの顧客へ提供できるとコミットメント。(3)東陽テクニカがTenableの認定トレーニングセンター開設を準備。これにより、NessusおよびSecurityCenterの日本語トレーニングの提供などを目指す。

 Nessusの価格は18万5000円(税別)から。SecurityCenterと合わせ、初年度に総額2億円の売り上げを目指す。

川島 弘之