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モバイルとクラウドで訪問診療をペーパーレス化する「@訪問ドクター」

 株式会社Minoriソリューションズは30日、モバイル端末とクラウドを活用する「在宅医療支援サービス」の提供を開始した。

 意思による要介護患者への訪問診療業務、関連する医療事務業務を支援するASPサービス。クラウドサービスの第1弾として、日本医師会(日医)標準レセプト(診療報酬明細書)ソフト「ORCA」診療結果の入力・診療履歴の閲覧・検査結果の閲覧、診療情報提供書の作成といった機能を備えた「@訪問ドクター」を提供する。

 医師は、タブレット端末から同サービスを利用することで、往診時に紙カルテを持参することなく、過去の診療履歴と照らし合わせながら処方や主訴・所見など診療結果を入力でき、入力された情報は自動的にレセプトソフトに反映されるため、医療事務業務が効率化される。一の自宅や外出先からも診療履歴を閲覧できるので、夜間・休日などの診療時間外の問い合わせにも迅速・適切に対応できるという。

システム構成

 なお、在宅医療を提供する医師からの要望に応え、診療情報提供書のFAX送信機能、タブレット端末の内蔵カメラで撮影した画像の共有機能、撮影した患者顔写真の登録機能など、タブレット端末を活用する工夫を施したとのこと。

タブレット端末を活用する工夫

 @訪問ドクターの販売は、株式会社アルファシステムと総販売代理店契約を結び、日医IT認定サポート事業所などを通じて行う。今後は、クリニック・診療所向け電子カルテの各ベンダー企業とも協調し、電子カルテシステムとデータ連携するサービス展開を計画。3年後には3000件の医療機関での利用と医療分野で10億円の売り上げを目指す。

川島 弘之