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日本HP、クラウド環境上でSAPアプリケーションを稼働・運用するサービス

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は24日、エンタープライズ向けクラウドサービス「HP Enterprise Cloud Services(ECS)」において、SAPアプリケーション向けの包括的なサポートを提供する「HP ECS for SAP Applications」を発表した。日本国内を含む世界各国のHPクラウドデータセンターから、SAPアプリケーション向けクラウドサービスを提供する。

 HP ECSは、企業の中核となるアプリケーションを実行するための環境に必要な機器・作業を、包括的にサービスとして提供するマネージドクラウドサービス。サーバーやストレージなど、リソースの使用量に対してのみ料金が発生する従量課金により、コストの最適化と柔軟性の向上に貢献するという。また、堅牢なセキュリティ機能や管理性の高いワークフロー機能を実装しているため、エンタープライズ向けに最適なプライベートクラウド環境として利用できるとのこと。

 データセンターは、世界14カ国21カ所のHPクラウドデータセンターを利用し、統合的な管理のもとでサービスを提供することから、グローバルに事業を展開する企業のニーズにも応えられる。

 今回発表されたHP ECS for SAP Applicationsは、こうした特徴を持つHP ECSのプライベートクラウドのインフラ上で、SAPアプリケーションを稼働・運用するサービス。ユーザーは、インフラへの資本投資を伴わずにSAPアプリケーションを利用できるため、オンプレミスでの構築・運用に比べ、ITの総所有コストの削減・最適化を実現可能になるとした。

 日本HPでは、SAPアプリケーション導入に関するコンサルティングや、開発・移行作業もワンストップで提供し、SAP環境の導入や刷新を包括的に支援する考えだ。

石井 一志