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NEC、「UNIVERGE Aspire UX」のUC機能を強化

デスクトップコミュニケータUC100の画面イメージ

 日本電気株式会社(以下、NEC)とNECインフロンティア株式会社は22日、中小規模事業所向けのオフィスコミュニケーションゲートウェイ「UNIVERGE Aspire UX」の機能を強化し、2月5日から出荷開始すると発表した。

 今回の機能強化では、まず、プレゼンス表示やチャット、メール連携、電話連携といった機能をサーバーレスで実現するユニファイドコミュニケーション(以下、UC)ツール「デスクトップコミュニケータUC100」を新たに提供する。こうしたUC機能を利用するためには、専用サーバーの構築を必要とするケースが多いが、プレゼンス表示やチャットなどの機能を「UNIVERGE Aspire UX」に標準搭載することにより、UC環境をワンボックス・低コストで構築できるようにしたという。

 また、多機能電話機の底面に装着するスマートフォン連携オプション「BCAユニット」を提供する。このオプションでは、スマートフォンを利用登録することで、スマートフォンへの着信を多機能電話機で応答したり、多機能電話機の通話をスマートフォンに切り替えたり、といった操作が可能になる。また、スマートフォンの電話帳や発着信履歴から多機能電話機で発信を行えるとのこと。

 加えて、これまで2拠点のみ対応していたSIP対応ビデオ通話端末によるビデオ通話を、最大4拠点まで拡張した。専用MCU(多拠点接続装置)サーバーは不要なため、低コストで多拠点ビデオ会議を導入できる。

 このほか、2013年11月に発売されたPHS端末「Carrity-NW」に対応。「UNIVERGE Aspire UX」が持つ、構内PHS内線子機端末を一度に複数台(最大8台)呼び出す機能と組み合わせ、サービス付き高齢者住宅などでの低コストな簡易ナースコールシステムや、倉庫や工場などにおける一斉呼び出しシステムとして活用できるとした。

 なお、「UNIVERGE Aspire UX」の想定システム価格は56万4000円(税別)からで、今回の機能強化による変更はないとのこと。現在「UNIVERGE Aspire UX」を利用中のユーザーに対しても、必要機器の追加やソフトウェアアップデートなどで新機能を提供する。

石井 一志