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ITFOR、データセンター管理製品で電力供給経路の見える化オプション
(2014/1/21 12:19)
株式会社アイティフォー(以下、ITFOR)は21日、DCIM(データセンター管理システム)「Trellis(トレリス)」の新オプション「パワーシステム・マネージャー」を発売した。電力供給経路の見える化が可能となる。同オプションを加えたTrellisの価格は、10万円(税別)/ラック。1000ラック以上のデータセンター事業者を対象に、今後1年間で5社からの受注を目指す。
パワーシステム・マネージャーは、データセンターにおいてサーバーやネットワーク機器への電力供給経路を単線結線図などでPC上に見える化する機能。「Modbus」通信プロトコルを用いて機器の情報を収集し、電力がどの経路でどの機器に供給されているかをリアルタイムに追跡。障害発生時にはアラートメールを発信するなど、即座に障害個所を特定可能にする。
従来、電源機器に重大障害発生した場合、どのサーバーへの電力供給に影響を与えるか、表計算ソフトなどで管理・把握していたため、障害復旧に時間を要したり、人的ミスで被害を拡大させたりする問題があったという。
電力会社から届く電力は受電装置や分電盤などを経由してIT機器に供給されるが、パワーシステム・マネージャーでは、機器とそのスペックがひも付いたイラストをドラッグ&ドロップするだけで、単線結線図やフロア図、ラック構成図を作成できる。UPSの定期点検などで電源供給経路を切り替える際も、そのUPSがどの機器と接続されているかの依存関係を簡単に一覧できるため、点検準備も楽になる。
なお、iPadでTrellisの操作を実現するオプション「モバイルスイート」も併せて発売する。例えば、機器障害時に、iPadでフロア図やラック構成図を表示し、該当する機器所在を検索しながら現場へ急行して、その場でマニュアルや設定情報などにアクセスしながら迅速な復旧作業が行えるとしている。同オプションの価格は132万円(税別)から。