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ネットワールド、SDN技術を用いたネットワーク管理ソフト新版~OpenStackとの連携に対応

 株式会社ネットワールドは15日、SDN(Software Defined Networking)技術を利用したクラウド(IaaS)事業者向け管理ソフトウェアの新版「Anuta nCloudX 2.0」を、同日より販売開始すると発表した。

 米Anuta Networksが開発している「Anuta nCloudX」は、スイッチやルーター、負荷分散機器、ファイアウォールといった既存のネットワーク機器をそのまま使いながら、ソフトウェアからネットワークの構成・制御を柔軟に行えるようにする製品。クラウド事業者が設計しカタログ化しておいたネットワークサービスから、クラウドユーザーが利用したいものを選ぶと、それを提供するための各種ネットワーク機器の設定を、「Anuta nCloudX」が自動的に実行してくれるという。

 新版では、ジュニパーの「Juniper SRX」や、F5ネットワークスの「BIG-IP Local Traffic Manager」と「VIPRION」、ブロケードの「Brocade MLX/VDX」といったネットワーク機器に新たに対応。また、連携可能なクラウドプラットフォームを拡充し、従来のVMware vCloud Director以外に、オープンソースのCloudStackとOpenStackをサポートした。

 さらに、新しいスイッチの追加やスイッチの新設・初期構成時にスクリプトを実行し、自動構成作業を行う「テンプレートスクリプト」機能や、IPアドレス管理機能、サービスオーダーワークフロー、動的サービスプロビジョニングなど、各種機能を拡充している。

 参考価格は、ポートプロファイルあたり月額3500円(税別)。このほか、永続ライセンスなど、別の課金形態も用意するとのこと。

 なおネットワールドでは、顧客やパートナー向けに開設した複合システム検証センター「GARAGE」、および製品出荷前に稼働検証を行うプリインテグレーションセンター「PIC(Pre Integration Center)」において、「Anuta nCloudX 2.0」を採用し、利用する顧客やパートナーが、検証に必要なネットワーク環境を容易に構築できるようにする。同時に、両センターにおいて機能や導入効果を実証することで、一般企業におけるマルチベンダーネットワークの管理ツールとしても「Anuta nCloudX」を提案していくとしている。

石井 一志