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豊通シスコムとトレンドマイクロが協業、総合セキュリティサービス群「ITポリス」を展開

第一弾は標的型攻撃対策「サイバーシールド24」

 株式会社豊通シスコムとトレンドマイクロ株式会社は15日、企業向け総合セキュリティ事業で協業することで合意。協業により豊通シスコムは、総合セキュリティサービス「ITポリス」を企業向けに展開する。そのサービスパッケージ第1弾として、標的型攻撃対策「サイバーシールド24」の提供を開始。同サービスの提供にあたり、トレンドマイクロはセキュリティ機器の提供、技術支援、およびセキュリティ人材育成を担当する。

 「ITポリス」は、豊通シスコムが提供する企業向け総合セキュリティサービス。標的型攻撃対策のためのネットワーク監視のほか、脅威の駆除・分析・復旧などを同社の専門家集団が一括して対応する。今後、メール・Webゲートウェイ対策サービスや従業員へのセキュリティ教育、コンサルティングサービスなど、「サービスパッケージ」を順次拡充する方針。

ITポリスのサービスロゴ

 その第1弾として「サイバーシールド24」をトレンドマイクロとともに展開する。サービス概要としては、トレンドマイクロのネットワーク可視化製品「Deep Discovery Inspector」を用いて、豊通シスコムの専任エンジニアが自社で運営する監視センターにて顧客環境のネットワーク状況を監視する。脅威が発見された際の緊急連絡対応、対処方法のアドバイス、月次レポートなど、顧客の要望に応じたメニューもトータルに提供する。

サイバーシールド24概要

 具体的なサービスメニューは、顧客環境へITポリス監視センサーを設置し専任エンジニアがネットワーク上に不審な振る舞いがないか常時監視する「ザ・張り込み」、標的型攻撃による被害がでていないか現状の調査・報告を行う「ザ・取り調べ」、他のサービスで見つけたウィルスを撃退する「ザ・逮捕」。

 トレンドマイクロがセキュリティ機器を提供するほか、豊通シスコムの専任エンジニア育成、監視サービスのバックアップ、脅威の駆除・復旧のための後方支援を行う。今後拡充予定の「ITポリス」他サービスパッケージにおいても、両社は協業を進める考えだ。

川島 弘之