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NTTデータとアイリッジ、O2O施策の質を高める高度分析サービス

 株式会社NTTデータと株式会社アイリッジは、アイリッジが提供する集客・販売促進向けO2Oソリューション「popinfo」の高度分析サービスを1月より提供開始した。

 昨今、オンラインでのクーポン配信などでリアル店舗への送客を促すO2Oサービスが普及し始めているが、ユーザー企業からは集客・購買につなげるためのより効果的な施策が求められているという。

 両社は2013年3月に業務提携し、「popinfo」を活用して位置情報とプッシュ通知を組み合わせるO2Oサービスを顧客企業に提供してきた。「popinfo」は、AndroidやiPhoneといったスマートフォンユーザーを対象とした情報配信ソリューションで、配信した情報は待ち受け画面にポップアップ表示されるため、メールなどに比べて認知されやすいという特徴を備える。また、GPSやWi-Fiを通じて取得したユーザーの位置情報と連動した配信が可能なため、店舗から一定範囲内のユーザーに向けてセール情報を通知するといった施策も実現する。

 今回、「popinfo」によるO2Oサービスに加え、プッシュ通知をよりユーザーの行動傾向や趣向に合った情報として提供し、ユーザーに見てもらう確率を高めるため、さまざまな切り口で分析が可能となる高度分析サービスを共同で提供する。

 高度分析サービスでは、「popinfo」で配信したプッシュ通知に対する反応率(開封率、CTRなど)、店舗への来店状況、購買状況、ECサイト内での閲覧履歴・購入状況などを総合してユーザーの行動解析を行う。解析した結果を次のアクションに活用することで、O2Oサービスの施策をより効果的に提供でき、ユーザーの反応率をより高めるプッシュ通知を届けることも可能になるという。

 同サービスは国内提供と併せ、消費市場が拡大し、スマートフォンなどのモバイルデバイスの普及も急速に進んでいるAPAC地域(インドネシア、マレーシアなど)や中国においても提供を開始。

 今後は、すでに展開しているレコメンドエンジンとの連携ソリューション「レコメンドプッシュ」に加え、ECサイトを展開する流通・小売事業者、電鉄事業者などを中心にサービス提供を推進する。将来的には、企業の保有するさまざまな情報を活用したレコメンドソリューションに発展させ、O2O領域のサービスのさらなる強化に取り組む意向。

川島 弘之