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キヤノンITS、タイのIT企業を子会社化~現地ITサービス事業の体制強化を図る

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は10日、年商20億円規模のタイのIT企業、Material Automation(Thailand)(以下、MAT社)の株式を取得したと発表した。タイ国内におけるビジネス拡大が目的という。

 キヤノンITSを含むキヤノンMJグループでは、グローバルに展開するサービス事業会社化を重点戦略として掲げており、中国の佳能信息系統(上海)有限公司に加え、タイのCanon IT Solutions(Thailand)(以下、キヤノンITSタイランド)、Canon IT Solutions(Philippines)などを設立して、ITビジネスを東南アジア圏まで広げているという。

 さらに今回は、東南アジアにおけるITサービス事業の体制強化を図るため、タイで20年以上の実績があり、日系進出企業向けのITサービス提供にも高い評価を受けているというMAT社の株式を取得し、子会社化した。従業員数は171名(2013年12月時点)で、ITインフラ構築、エンジニアリング関連ソフト、生産管理システムなど、現地進出日系企業、特に製造業に向けたソリューション事業を展開する。

 なお、同社の資本金は5000万バーツ(約1億6000万円)、株主構成はキヤノンITSタイランドが51%、キヤノンITSが49%となっている。

 またMAT社はベトナムにも現地法人を持つため、キヤノンITSでは、2015年のASEAN経済共同体(ASEAN Economic Community:AEC)発足を見据え、タイを中心に近年成長が著しい東南アジア圏へのITビジネス拡大についても、積極的に推進する考えだ。

石井 一志