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MSYS、無線侵入防止システム「SpectraGuard Enterprise」を発売

 丸紅情報システムズ株式会社(MSYS)は18日、米AirTight Networksと国内販売代理店契約を締結し、無線侵入防止システム「SpectraGuard Enterprise」の販売を開始した。

 SpectraGuard Enterpriseは、ハードウェアアプライアンスまたはVMware用の仮想アプライアンスで提供される管理用の「マネージャ」と、不正な無線通信を検知・防御する「センサー兼無線アクセスポイント(AP)」で構成される無線LANセキュリティ製品。社内LANに接続された不正APを検知して通信を遮断できるほか、社内LANに接続されたPCなどの正規端末と外部APとの通信も検知し遮断できる。

 独自技術「Marker Packets」を用い、同一のネットワークセグメント時には署名付きのARPリクエストを定期的にLAN側から送信し、無線側に通信がフォワードされた場合、社内に接続されたAPとして検知する。

 セグメント越え通信では、署名付きのUDPパケットを無線経由で送信し、「マネージャ」のサーバーに到達した場合、社内に接続されたAPとして検知する。

 他無線LANシステムのセキュリティ機能で一般的に用いられる、無線端末とAPのMACアドレス情報を関連付けて検知する方式に比べ、検知にかかる時間が早く、誤検知も少ないのが特長という。

検知の仕組み

 具体的なラインアップとしては、「マネージャ」はセンサー/AP管理可能数が1000台もしくは250台のハードウェアアプライアンス2種類と、600台の仮想アプライアンスを用意。「センサー/AP」は、センサー機能のみ、センサー/AP機能付き、デュアルバンド型2種、ならびに屋外用センサーなどを用意している。

 MSYSは、高いレベルの無線セキュリティ対策を望む政府機関・官公庁、金融業、製造業、情報通信業、医療などを対象に拡販。標準価格は200万円(税別)からで、取扱開始初年度で2億円の売り上げを目指す。

川島 弘之