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コモド、1枚で複数のファイルに署名できるコードサイニング証明書

 株式会社コモドジャパン(コモド)は17日、1枚の証明書で複数のデバイスドライバやアプリケーション、プログラムコードなどへデジタル署名できる、コードサイニング証明書を発売した。

 通常のコードサイニング証明書は、ファイルタイプごとに証明書を購入する必要があったが、同製品は1枚のコードサイニング証明書を購入することで、複数のさまざまなファイルへデジタル署名が可能となる。1枚で複数に対応するコードサイニング証明書は国内業界初という。「従来、証明書取得にかかるファイル配布元企業のコスト負担が大きく、配布時のセキュリティ対策が遅れていたため」(同社)と今回の狙いを語る。

 コードサイニング証明書は、認証局が配布元を認証しファイルが改ざんされていないことを保証するもの。取得した証明書を基にファイルにデジタル署名を行うことで、ファイル実行時にOSが発する「発行元が不明」という警告を解消し、配布元情報を明確に表示する。

 エンドユーザーは警告が表示されず、簡単に配布元情報が確認できるため、安心してアプリケーションを利用できる。一方、配布元はコードサイニング証明書を取得することで、発行元不明の警告表示が解消され、エンドユーザーからの問い合わせ対応を削減し、配布元情報の明確化により、ダウンロード数や販売の増加が期待できるという。

 価格は、1年版が2万2000円、2年版が4万1000円、3年版が6万1000円、4年版が8万円、5年版が9万9000円。Microsoft 32/64ビット カーネルドライバ(.inf/.sysなど)、Java、Office&VBA(.exe/.cab/.dll/.msi/.ocx/.xpi/.xapなど)、Adobe AIR、PDFなどさまざまなドライバ、アプリケーション、コード、ファイルに対応する。

川島 弘之