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日本IBM、管理機能を強化したバックアップ・リストアソフト新版

Tivoli Storage Manager Operations Centerの画面イメージ

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は13日、バックアップ/リストア運用管理基盤ソフトの新版「IBM Tivoli Storage Manager V7.1」、および、VMware仮想環境向けバックアップ/リストア運用管理基盤ソフトの新版「IBM Tivoli Storage Manager for Virtual Environments V7.1」を発表した。価格は、管理対象サーバーの10プロセッサー・バリュー・ユニット(PVU)あたり、8996円から、4662円から。

 IBM Tivoli Storage Managerは、主に物理環境に向けて、バックアップ運用管理を支援するソフト。管理者インターフェイス「Tivoli Storage Manager Operations Center」を利用し、クライアント環境を統合管理することができる。また、ダッシュボードから個々の詳細情報までをドリルダウンで確認可能なため、故障時の早期対応も支援するとのこと。

 今回の新版では、Tivoli Storage Manager Operations Centerでの構成把握やモニタリングといった従来の可視化機能に加え、バックアップサーバーへの操作にも対応できるようになった。これによって例えば、サーバーやクライアントの設定変更や、クライアントの追加登録といった、管理者の運用作業が容易になるという。

 また、データのバックアップだけでなく、ストレージプール(保管データ)、Tivoli Storage Managerデータベース(バックアップデータの管理情報)のバックアップが実行可能になったほか、リストア時にバックアップサーバーを切り替える、自動フェールオーバー機能を追加した。

 一方のIBM Tivoli Storage Manager for Virtual Environmentsは、VMware仮想環境でのバックアップ運用管理を支援し、バックアップの効率化やデータのリカバリを実現するソフト。新版では、バックアップデータを実際にリストアすることなく検証可能な「インスタント・アクセス機能」と、業務サーバーの障害時にバックアップデータへ仮想的にアクセスすることにより、即時復旧を行える「インスタント・リストア機能」が追加された。

石井 一志