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BIGLOBE、スマートデバイス業務利用を促進する「そとビズ」

リモートアクセスやMDM、セキュリティなどのサービスを提供

 NECビッグローブ株式会社(以下、BIGLOBE)は10日、スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスの活用により業務効率化を実現するソリューション「そとビズ」を発表した。同社が推奨するスマートデバイス向けのサービスを組み合わせて提供するもので、ユーザーは必要な機能だけを選択して利用できる。

 「そとビズ」は、スマートデバイスから社内PCへのリモートアクセスや、端末紛失時の情報漏えい対策をはじめとしたMDM機能、マルウェア対策、モバイル通信などのサービスを組み合わせて提供するソリューション。社内ネットワークの複雑な設定や新規アプリの開発などを行わなくても、手軽にスマートデバイスの利用環境を構築できる点がメリットという。また、最小1IDから導入可能なため、小規模企業でも手軽に採用できるとのこと。

 サービスのうち、リモートアクセスには、スプラッシュトップのリモートデスクトップソフト「Splashtop Business」を利用。社内PCには専用ソフトを、スマートデバイスには専用アプリをインストールするだけで、ネットワークやサーバーの設定変更を行わずに導入できる。価格は、1ユーザーあたり月額1050円。

 MDM機能としては、インヴェンティットの「MobiConnect BEGIN」を採用しており、端末紛失時に、遠隔操作でモバイル端末を利用できないようにロックしたり、初期化したりする機能を提供する。また、端末のパスワードを設定するようユーザー全員に強制する機能も利用可能とのこと。こちらも、モバイル端末にアプリをインストールし、購入時に割り当てられたアカウント情報を入力するだけで利用できる。価格は、1端末あたり月額210円。

 またセキュリティサービスでは、ウイルス対策やスパイウェア対策に加え、不正なプログラムが含まれるWebサイトを警告する「安全評価機能」を備えた、マカフィーの「マカフィー・マルチアクセス for ビジネス」を採用した。価格は月額525円で、Windows、Mac OS、Android搭載端末を合計5台まで利用できる。

 最後のモバイル通信サービスでは、NTTドコモのXiエリアとFOMAエリアで利用できるモバイルサービス「BIGLOBE LTE・3G」を提供。月額770円から利用できるエントリープランなど、4つのプランを用意している。

 なお「そとビズ」が提供するサービスの利用には、法人向けの会員サービス「BIGLOBEオフィスサービス」の利用が必要となる。同サービスの価格は、管理者IDが月額525円。利用者IDは4IDまで無料で、5つ目以降は1つにつき月額315円がかかる。

 また2014年2月には、「そとビズ」にラインアップされたサービスのワンストップ購入に対応するほか、利用シーン別に推奨サービスをセットにしたパッケージを提供するとのことで、2015年度末までに5000社への導入を目指している。

石井 一志