ニュース

ぷらっとホーム、分散配信技術を用いた高速配信アプライアンス「EasyBlocks SkeedDelivery」

EasyBlocks SkeedDeliveryアプライアンス

 ぷらっとホーム株式会社は5日、大容量のデータを高速に配信可能なアプライアンスサーバー「EasyBlocks SkeedDeliveryアプライアンス」(以下、EasyBlocks SkeedDelivery)を販売開始すると発表した。価格はオープン。

 EasyBlocks SkeedDeliveryは、ぷらっとホームの小型Linuxサーバー「EasyBlocks」に、株式会社Skeedの分散配信技術ソフト「SkeedDelivery」を搭載した、多拠点・高速情報配信アプライアンス。多段転送・マルチパスのP2Pアーキテクチャにより、従来は衛星回線などによる高額な手段でしか実現できなかった、全国規模・全世界規模へのデジタルバルク(大容量)ファイル配信を、容易に導入できるという。

 配信元の大容量データは、配信先である拠点側のノードを経由し、連鎖型・分散型でほかの拠点へ配信される仕組み。これにより、本支店の回線やネットワークの増強コストを抑制しながら、高速な情報配信が可能になる。例えば、同じ回線、サーバー環境で全国100拠点に同一コンテンツを配信する場合、センターサーバーからの一元配信方式と比較すると、所要時間を1/100以下に短縮できるとのこと。

 また、配信制御は自動化されており、各拠点の配信状況の確認や配信先の急な追加にも対応。各ノードは協調しながら最適な経路を見つけてファイルを配信するので、配信先がダウンしてもそこを回避し、別の配信先に経路を迂回(うかい)して配信を継続できる。加えて、回線瞬断が生じても、復旧後に通信を自動再開するレジューム機能も搭載した。通信はSSLによって暗号化され、セキュリティを確保している。

 導入の対象としては、30~1万台程度の多拠点法人を想定。複数拠点への大容量コンテンツの配信、現場運用マニュアルやサポート資料の多地点への配信、CADデータ・設計図面の配信、代理店・販売店などへの販促物・教育コンテンツ配信といった用途に適しているとのこと。

 なお利用にあたっては、別途、センター側の配信サーバー構築が必要になる。

石井 一志