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ニュータニックス、VDI環境で高いグラフィック性能を提供できる仮想化プラットフォーム「NX-7110」

性能や容量を向上した新製品も

 ニュータニックス合同会社は27日、統合インフラソリューションの新製品として「NX-7110 Virtual Computing Platform」(以下、NX-7110)を発表した。グラフィックアプリケーションを多用する仮想デスクトップ環境(VDI)に最適化されているのが特徴という。

 ニュータニックスでは、サーバー(コンピュート)機能とストレージを一体化したアプライアンス製品「Virtual Computing Platform」を提供しており、主にサーバー仮想化やVDI、Hadoopなどのプラットフォームとして利用されている。

 今回そのラインアップに加わった「NX-7110」は、動画や画像を多用するアプリケーション環境に特化したアプライアンスで、仮想GPU技術「NVIDIA GRID」と、Teradiciの画面転送プロトコル「PCoIP」の技術を融合。これらのハードウェアアクセラレーション技術により、地理空間情報サービス、ビデオストリーミング、CADデザイン、3Dレンダリングなど、従来は仮想環境では活用が困難とされてきたアプリケーションを快適に利用できるという。

 導入企業は、既存のNutanixクラスタに「NX-7110」を追加するだけで、グラフィック向けの処理をシームレスに一体化でき、共通の統合コンソール「Nutanix Prism」を介して管理可能。また「NX-7110」では多様な構成が可能となるため、データセンターの管理者は、組織内で仮想デスクトップを使用する特定ユーザーグループの要望に対しても、適切に対応できるとしている。

 なお、仮想デスクトップソフトとしてはVMware Horizon View、Citrix XenDesktopをサポートするとのこと。

 また今回は、既存の仮想化プラットフォーム製品においても、「NX-3000シリーズ」「NX-6000シリーズ」の両製品群において、Ivy Bridge(開発コード名)世代のインテル製プロセッサを採用した、5つの新モデルを追加することも発表した。

 このうち「NX-3060」「NX-3061」「NX-6060」「NX-6080」は、仮想サーバー、プライベートクラウド、VDI、ビッグデータ環境などでの利用に適しており、ホスト単体で最大115の仮想マシンをサポートできるなど、既存のプラットフォームに比べて30%のパフォーマンス向上が図られている。

 また「NX-6020」では25%のストレージ容量アップが図られ、データアーカイブやストレージ容量を必要とするアプリケーションに対して、高いコスト効果を提供するとのこと。

石井 一志