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NCLC、米Pica8製SDN/OpenFlowスイッチの10GbEモデル拡充~10GBASE-Tの高密度型も

 エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社(以下、NCLC)は25日、国内総代理店を務める米Pica8のSDN/OpenFlow対応スイッチ「P-3000シリーズ」において、10Gigabit Ethernet(GbE)製品のラインアップを拡充すると発表した。ボックス型の10GBase-Tモデル「P-3930」とSFP+モデル「P-3922」を新たに提供する。

 P-3000シリーズは、Pica8が開発しているレイヤ2/3スイッチ。Open vSwitch(OVS)を標準実装しているのが特徴で、ホップバイホップ方式にも、ほかのソフトウェアと連携したオーバーレイ方式にも対応できるという。

 新製品のうちP-3930は、1Uサイズの筐体に48ポートの10GBASE-Tと4ポートの40GbEポート(QSFP+)を備えた高密度型スイッチ。4ポートあるQSFP+は合計16ポートの10GbEに分割することも可能なため、64ポートの10GbEスイッチとして利用することもできる。

 また、既存のレイヤ2/3スイッチとOpenFlowスイッチの両機能を直列制御する「CrossFlow」機能を備えているので、SDN/OpenFlowを適用したい機能のみをSDNで実装し、それ以外の機能は既存技術であるレイヤ2/3機能(XorPlus:ゾープラス)で運用する、といったことも可能だ。なおこの製品は前面吸気・背面排気だが、背面吸気・前面排気モデルの「P-3930R」も提供される。

 一方のP-3922は、SFP+×48ポートと4ポートの40GbEポート(QSFP+)を備えた1Uサイズのスイッチ。従来製品「P-3920」の廉価版に位置付けられており、P-3920のPHYチップをER非対応とすることで価格を引き下げたという。また、主に光ファイバケーブルを多用する環境に適しているほか、ハードウェア制御を効率化させ、光インターフェイスを生かした低遅延パケット転送(900ns以下)を実現する。

 なお、こちらの製品もP-3930と同様、4ポートのQSFP+は16ポートの10GbEに分割可能。CrossFlowにも対応している。

石井 一志